Neurohog Reports

日米英で学校を卒業して、それぞれの大学・研究・テニス・海外生活について記事と漫画にしています。

コメディドラマと独り言で「使える英語」を身に付ける勉強法【英検一級/海外生活7年目直伝】

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日本にはものすごい数の英語の参考書と、英語の学習塾があります。TOEFLやTOEICなど特定のテストに向けての勉強法も多く紹介されているようです。しかし、TOEFL100点越え、TOEIC900点越えの人は英語を実際に使いこなせているのでしょうか?英語のテストのために勉強するという本末転倒なことはやめて、英語の勉強をしませんかという記事です。まあ早い話がただの実体験の紹介です。

 

  

 

筆者の英語経歴

どれくらい英語ができる人なのか分からないと記事に説得力もないと思うので、ちょっとだけ経歴をお話しします。生まれて14年間日本で、中学二年生のとき親の仕事の都合でイギリスに二年間、日本に帰ってきて高校を卒業してアメリカの大学へ進学、卒業。イギリスに行く前は英検四級 (三級を受けてから渡英したんですが、未だにその結果知りません。)で帰国後に英検一級/TOEFL108点/TOEIC950点。そこからアメリカの大学へ進学、卒業したことで今後は英語の試験は免除になるという人間です。

結局海外に住んでいたから英語ができるだけなんじゃないか?と思われるでしょうが、帰国子女になるには中二の夏はあまりにも遅すぎました。*1 この記事は想像以上の出来なさに絶望した後、最初の半年で死に物狂いで英語を何とか使えるところまで持っていった時の経験に基づいた記事になります。

 

まず身の程を知ろう

日本に来ている英語話者たちは優しく喋ってくれる

あなたも日本語初心者と話す時、普段友達と喋るようには喋りませんよね?日本に遊びに来ている人たちは国際的でかつ、こちらが初心者であることをわかっています。そんな彼らと会話が通じた大丈夫だと思って英語圏へ学位/研究留学しようものなら辛い現実があなたを待っているでしょう。*2 私も初日は学校周りを見せて回ってくれた案内役の生徒や、初めて挨拶する先生など、ろくに喋れないなりにコミュケーションが取れてさほど大きな衝撃はありませんでした。しかし、一度普通の学校生活が始まれば授業も友達も何をいっているのかさっぱりわかりません。分からないまま愛想笑いのスキルだけが上達することになります。普通に小中学校へ行って勉強して身につく英語のレベルは所詮その程度のものなのです。*3

 

やはり生活で欠かせないのは会話力

そんな衝撃を受けて私が思ったのは、「語彙とか文法とかどうでもいいからまず会話ができないと生活できない」。トイレどこですかとトイレ行っていいですかしか使えていなかった私は読み書きよりまず会話重要だと考えました。読み書きなら最悪時間をかけたり、添削してもらえば何とかなりますが、会話はリアルタイムで進行しますから、実は英語で現地人に混ざって生活する上ではごまかしが1番効かないのです。

また私は英語学習の教材を使うのを諦めました。実際今まで使っていたものではテストに役立っても、生活には歯が立たなかったわけですから。なんと言ってもやはりスピードが追いつかない。生きた英語を学ぶには場数を踏んで慣れるしかないと思い立ち、学校で昼間必死に食らいつくのに加えて、次の3つの方法を実践しました。

 

生きた英語に触れる場数を人工的に増やして英語を習得する

海外ドラマ・コメディを観まくる

なんだかんだ言って、これが1番簡単に生きた英語に触れられる教材です。特にsitcomと呼ばれるシチュエーションコメディがおすすめで、ドラマの中でもくだけた実際に使われる表現がよく使われる上、シチュエーションが日常なのでわかりやすいでしょう。ポイントは一回見てあははでは無く、日本語字幕 → 英語字幕 → 字幕なし と一話につき続けて3回は見ることです。台本を覚えるぐらいの勢いで見ていれば、実際の会話で某進◯ゼミ級ばりの「ここさっき見たやつだ!」が発揮できるでしょう。テレビと一緒にセリフを言えればなお良いですね。

コメディはろくにストーリーがないことで批判されがちですが、ストーリーがないことで逆に英語そのものに集中できて良いと思います。またコメディですから、英語圏の笑いを理解することに繋がります。英語圏にはいわゆる「ツッコミ」がなく「ボケ」の段階で笑いが起こるなど、英語圏特有の笑いの文化が多々あります。コメディを観てそれらに慣れることで英語のできない人が走りがちな下ネタに頼ることなく、ジョークを交えた会話をすることができるようになります。ちなみに下ネタは万国共通などという人がいますが、あれは笑わせてるというより笑われているだけなので、真剣に生活しようという人にはオススメしません。

理系の人たちには、「The Big Bang Theory」がおすすめです。登場人物がCaltechに努める物理学者という設定で、サイエンス系のジョークや大学系の話題もあり、とっつき易いと思います。

 

独り言を英語で言う

ドラマを見ると言うのはある程度知れた手法ですが、こちらはそこそこマイナーな手法なのではないでしょうか。方法は簡単で、とにかく一人で英語で喋りまくる。これだけです。最初は某情熱◯陸にインタビューされているという想定で、自分の人生について語ってみたら良いでしょう。なんだかんだ初対面では自分の人生や経歴の話をすることになるので、この準備はしておいて損はないでしょう。一人でインタビュワーも合わせて二役こなし出せば、実際の会話では一役で済みますから、準備万端です。ついでに情熱◯陸に出た時もスラスラ語れます。

慣れないうちは日本語で独り言をした後に英語で繰り返すのも良いですが、できれば最初から英語だけで文章を組み立てて独り言を言う方がいいです。実際の会話では脳内でいちいち日本語から英語に訳している暇はありませんから、瞬発力を高めるトレーニングとしてやると効果的だと思います。

 

現地人のグループと絡む

これは実際に海外に行かないと実践が難しいですが、やはり最終目標は現地人同士の会話のペースについていくことですから、実戦訓練も重要です。あなたが交換留学生なら、現地人の学生と友達になりましょう。留学生イベントなんかではぬるい英語しか出てこないと思った方がいいです。もちろん留学でホームシックで辛いなんて人はこういうのに出た方がいいと思います。しかし、終わりの見えている留学でせっかくの機会があるのに現地生と絡みに行かないのはもったいないと私は考えます。

1番手っ取り早いのはスポーツで現地の友達を作ることですが、留学生の少ない大学や地域を選ぶと言う対策も考えられます。ちなみに私の通っていたイギリスの学校では全体でアジア人二人、それももう一人は私の弟という環境でした。心の負荷に耐えられるという人にはおすすめです。

 

はりねずみ的にまとめると... 

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*1:個人差はあると思いますが、何もしなくても英語ができるようになるのはやはり小学校までではないでしょうか。

*2:交換留学は周りがそういう人たちだらけなので何ら問題ないと思います。

*3:逆に言えば一対一ならどうにかなる程度には身につきます。多くの人にはそれで十分ですが、この記事はあくまで「アメリカ生活で苦労しないレベル」を目指して書いているのでこういう書き方です。